cloverマガジン

     ・Magazine

Googleの検索順位が下がった時の主な原因と対策方法について解説!

Googleや他の検索エンジンにおいて上位表示を維持することは、サイトへの流入やコンバージョンなどの成果へつながります。しかし、さまざまな理由で検索順位が下落することがあります。

本記事では、検索順位が下がるおもな原因、順位下落時に確認するべき項目、またその確認方法、そして対策方法まで解説します。自社サイトやメディア、ホームページの運用をしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

>cloverへ相談をする

検索結果の順位が下がる原因とは

キーワードの検索順位が下がる原因はさまざまです。そのなかでも主な要因として、「コンテンツの品質低下」が挙げられます。情報が古くなったり、ユーザーにとって役立つ内容でなければ、検索エンジンにより低く評価されてしまうでしょう。また他の要因として、「Googleのアルゴリズムアップデート」も大きな影響を与えます。
これにより、以前は高評価だった方法が低評価に変わることもあります。さらに、サイトのユーザーエクスペリエンスの問題、たとえば読み込み速度の遅さやモバイルデバイスの非対応なども順位下落の一因です。

検索順位下落の原因を確認する項目10!

ここでは、順位が下がった際に確認しておきたい項目を紹介していきます。

  • ペナルティの有無
  • リンクの質
  • 過剰なSEO対策をしていないか
  • Googleのアップデートがあったかどうか
  • 自社に限らず、競合サイトの検索順位の動向
  • ページエクスペリエンスに問題はないか
  • 重複コンテンツの有無
  • Googleの不具合があったかどうか
  • サイト更新の影響
  • 低品質なページにnoindex設定はしているか

1. ペナルティの有無

Googleのペナルティは、ガイドライン違反により発生します。とくに、スパム行為や不適切なリンク構築が原因であることが多いです。
ペナルティの存在を確認するには、Google Search Consoleでの警告やメッセージをチェックしましょう。
もしペナルティを受けている場合は、違反箇所を特定し改善しましょう。改善をおこなった後は、Googleに対し再審査をリクエストし、ペナルティの解除申請をします。

また、Googleによる手動対策を受けないよう、以下のウェブマスター向けガイドラインを参考にしたサイトやページを作成していきましょう。
>> Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)|Google 検索セントラル

2. リンクの質

リンクの質はSEOに直接的な影響を与えます。不自然なリンクや低品質なリンクがサイトについていると、Googleの評価を下げる原因になります。これらのリンクは、サーチコンソールの「リンクレポート」で確認できます。不自然なリンクを発見した場合、リンク元サイトに連絡して削除を依頼するか、Googleのリンク否認ツールを使用して影響を無効化します。

3. 過剰なSEO対策をしていないか

過度なSEO対策は、とくにキーワードの過剰使用や人工的なコンテンツ生成によって発生します。これには、内容の薄い記事やSEOで上位表示させたいキーワードの過度な挿入などが含まれます。Googleはこれらの行為を検出し、ペナルティを課すことがあります。
適切なSEO対策を行うためには、ユーザーに価値ある内容(情報)を届けること、また自然なキーワードの使用を心がけることが大切です。

4. Googleのアップデートがあったかどうか

Googleは定期的に検索アルゴリズムをアップデートします。アップデートにより、サイトの検索順位が影響を受けることがあります。アップデートの影響を把握するためには、Googleの公式ブログやSEO関連のニュースサイトをフォローし、最新のアップデート情報を入手しましょう。
アップデートによる影響を受けた場合、コンテンツの質の改善策を考えましょう。Googleが推奨しているSEOのベストプラクティスに沿った対策を取ることが大切です。
Googleのコアアルゴリズムアップデート情報をアナウンスしている公式Xはこちら

5. 自社に限らず、競合サイトの検索順位の動向

自社サイトの検索順位が落ちたり変動があった場合は、競合他社の動向を確認しましょう。
たとえば、競合サイトが新しいSEO戦略を取り入れていたり、質の高いコンテンツを提供したりすると、自社サイトの順位が相対的に下落する可能性があります。競合分析を行うためには、SEOツールを使用して、競合のキーワード戦略、被リンク状況、コンテンツの更新頻度などを調査します。これにより、競合に対抗するための戦略を立て、自社サイトのSEOを強化します。

6. ページエクスペリエンスに問題はないか

UX(ユーザーエクスペリエンス)はGoogleの評価基準の一つです。
たとえば、ページエクスペリエンスに問題があると、ユーザーの離脱率が高まり、結果的に検索順位が下がる可能性があります。おもにページの読み込み速度、モバイルフレンドリー性、安全なブラウジング、HTTPSの使用などの確認が必要です。これらの要因を改善するためには、ページ速度テストツールを使用し、必要に応じてサイトの最適化を行いましょう。

7. 重複コンテンツの有無

重複コンテンツは、検索エンジンによってペナルティの対象となることがあります。サイト内に同じ内容のページが複数存在する場合、これは重複コンテンツとみなされます。
重複コンテンツを避けるためには、独自性のあるオリジナルなコンテンツを提供することが大切です。もし自社サイト内で似た内容のページがある場合は、適切なリダイレクト設定やcanonicalタグの設定を行い、ページの統一を図りましょう。

8. Googleの不具合があったかどうか

極まれにGoogle自身のシステムに不具合が発生し、検索順位に一時的な影響が出ることがあります。Googleの検索エンジンに問題が発生しているかどうかを確認するためには、Googleの公式アナウンスやSEOコミュニティのディスカッションを確認しましょう。一時的な問題であれば、しばらく待って様子を見ることが重要です。

9. サイト更新の影響

サイトのリニューアルを行った、あるいはSSL化を行った場合は、一時的に検索順位に影響を及ぼすことがあります。
サイトのリニューアル時にはURL構造の変更やコンテンツの移動が生じるため、Googleによる再インデックスが行われます。これらの変更後は、404エラーが発生していないか、リダイレクトが正しく機能しているかを確認し、サーチコンソールでのクローリング状況をチェックします。
SSL化時には、サイトのセキュリティを強化しユーザー信頼性を高めますが、適切な移行設定をおこないましょう。

10. ページのnoindex設定

低品質なページや一時的なキャンペーンページなど、インデックスされる必要のないページにはnoindexタグの設定をしましょう。これにより、検索エンジンが不要なページをインデックスしないようにし、サイト全体の品質を保つことができます。しかし、noindexの設定は慎重に行う必要があります。誤って重要なページにnoindexを設定すると、それらのページが検索結果に表示されなくなるリスクがあるためです。

順位回復をするために見るべきツールとその活用方法

検索順位が下落した時、迅速に原因を特定し改善策を実行するためのツールは多数存在します。とくに頼りになるツールと、それらの効果的な活用方法を紹介します。以下のツールを効果的に活用することで、検索順位の下落原因を早期に特定し、具体的な対策を計画・実行することが可能となります。

Google Search Console (サーチコンソール)

サーチコンソールはGoogleの公式ツールで、サイトの検索順位やクリック数、表示回数などのデータを詳しく確認することができます。また、ページごとの検索パフォーマンスや被リンク数も把握できます。

サーチコンソール内の「パフォーマンス」レポートで、特定のページやキーワードの検索順位の推移を確認します。その後サーチコンソールのアラートでサイトの問題点を早期に察知することができます。

GA4

GA4は、Webサイトのトラフィックやユーザー行動を分析するためのGoogleの公式ツールです。検索順位の変動とユーザー行動の関連性を把握するのに役立ちます。

GA内の「検索コンソール」セクションを利用して、キーワードごとのページビューや滞在時間の変動をチェックします。その後mページの品質やユーザーエンゲージメントに問題がないか確認しましょう。

AhrefsやSEM Rush

AhrefsやSEM Rushは、被リンクの分析やキーワードリサーチ、競合分析など、SEOに関連する多岐にわたるデータを提供するツールです。

被リンクの獲得/喪失レポートをチェックして、リンクの質や数量の変動を確認しましょう。また、競合のキーワード戦略や新たに獲得した被リンクも調査できるため自社と比較することが可能です。

無料ツールとその効果について

SEO対策を行ううえで、多くの企業や個人が初めに分析を取り組むのが無料のSEOツールでしょう。適切な活用で有料ツールに劣らない効果を期待できる場合があります。これらの無料ツールは、初期のSEO対策や定期的なサイトの健康診断に有用です。以下にて紹介します。

Ubersuggest

Ubersuggestは、キーワードリサーチや競合分析が行える無料ツールです。利用者は検索ボリュームや関連キーワード、競合サイトの情報などを手軽に入手することができます。サイトのキーワード戦略の構築やコンテンツの最適化に役立ちます。

GTmetrix

GTmetrixは、Webサイトのロード速度やパフォーマンスを測定するツールです。モバイルやデスクトップの速度評価だけでなく、最適化のための具体的な提案も行ってくれます。サイトの速度向上を図り、ユーザーエクスペリエンスを高めることで検索順位の回復をサポートします。

Google Mobile-Friendly Test

Google Mobile-Friendly Testは、サイトがモバイルフレンドリーかどうかをテストするGoogleの公式ツールです。スマートフォンでの表示問題を指摘してくれます。モバイル最適化を確認・修正し、モバイル検索での順位を向上させるための対策をサポートします。

Google Search Consoleを使った効果の見方

Google Search Console(以前のGoogle Webmaster Toolsとして知られる)は、GoogleがウェブマスターやSEO専門家向けに提供する無料のサービスです。これを使うことで、サイトの検索パフォーマンスをモニターし、さまざまな問題を解決するための洞察を得ることができます。

【主な機能】

  • パフォーマンスレポート
  • サイトのクリック数、表示回数、クリック率、平均表示位置などのデータを表示する。

  • カバレッジレポート
  • グーグルがインデックスしたページやインデックスに関する問題を示す。

  • モバイルユーザビリティ
  • モバイルフレンドリーなページや問題があるページを特定する。

  • サイトリンク
  • サイトへの外部リンクや内部リンクのデータを確認。

Google Search Consoleは、サイトの検索エンジンとの関係を理解し、順位の低下や他の問題に対する具体的な対策を講じるための非常に重要なツールです。定期的なチェックとレポートの解析により、サイトの健康状態を維持し、SEOの課題を的確に特定することができます。

Ubersuggestを使った効果の見方

Ubersuggestは、SEOとコンテンツマーケティングの専門家が頻繁に使用する無料のオンラインツールです。ニール・パテルによって提供されており、キーワードリサーチから競合分析、被リンク調査まで、幅広いSEOタスクに役立つ機能を持っています。

【主な機能】

  • キーワードリサーチ
  • 特定のキーワードに関連する検索ボリューム、競争度、関連キーワードなどのデータを提供する。

  • 競合サイト分析
  • 競合サイトのトップキーワードやトラフィックの推定値を表示する。

  • 被リンク調査
  • あるURLが取得している被リンクやドメインスコアを確認する。

  • コンテンツのアイデア
  • 特定のキーワードをベースに、成功しているコンテンツのアイディアを提供する。

Ubersuggestは、初心者から上級者までのユーザーが、サイトのSEO状況を理解し、市場の動向を把握する上で非常に有用なツールです。一部の高度な機能は有料プランでのみ利用可能ですが、基本的な機能は無料で提供されているため、SEOの初歩から中級者向けの分析に大変役立ちます。

有料ツールの価値と投資判断

無料のSEOツールは初心者や中級者には十分な機能を提供してくれますが、プロフェッショナルな分析や深い洞察を求める場合、有料ツールの導入が不可欠です。では、有料ツールの真の価値とは何か、そしてそれに投資する価値があるのかを検討しましょう。

【有料ツールの主な利点】

  • 詳細な分析
  • より広範囲で詳細なデータへのアクセスが可能。

  • 高度な機能
  • キーワードのトラッキング、競合分析、サイトの健全性チェックなどの高度な機能を利用できる。

  • サポート
  • 専門的なサポートや疑問解決のためのリソースが提供される。

  • 頻繁なアップデート
  • 最新のSEOトレンドや変化に合わせて、ツールは定期的に更新されます。

有料ツールを導入する際の投資判断は、ビジネスの目的や予算、そしてSEOへの取り組みの深さを考慮する必要があります。
具体的な目標やKPIが明確であれば、ROI(投資対効果)を計算しやすくなります。
最終的には、ツールが提供するデータや機能が、ビジネスの成長をサポートし、目標達成の手助けとなるかどうかを検討することが重要です。

総じて、有料のSEOツールは、競争の激しい市場での優位性を保つための重要な投資となり得ます。しかし、最適なツールを選ぶためには、ビジネスのニーズや目標に合わせて、機能や価格を慎重に比較することが必要です。

有料ツール1.SEMrush

SEMrushは、デジタルマーケティングのプロフェッショナルに信頼されている、包括的なSEOとオンラインマーケティングのツールです。このツールは、キーワードリサーチ、競合分析、サイト監査、被リンク分析といった多様な機能を一つに集約して提供します。

キーワードリサーチの精緻化

SEMrushは、利用者が最も効果的なキーワードを見つける手助けをします。広範で詳細なデータを提供することにより、適切なキーワードを見つけて戦略を立てる際の時間を大幅に節約することができます。

競合の戦略を解明

競合他社のWebサイトのデータを分析して、彼らのSEO戦略を理解し、自社の戦略を調整するのにSEMrushは非常に役立ちます。これにより、競合他社に先駆けて新しいチャンスを掴むことができます。

サイトの健全性を維持

SEMrushのサイト監査機能を使用すると、WebサイトのSEOの問題点を簡単に特定し、これを改善する具体的な提案を受けることができます。これにより、Webサイトのパフォーマンスを最適化し、検索エンジンのランキングを改善する手助けとなります。

投資価値

SEMrushは有料のツールですが、広範な機能と詳細な分析により、そのコストは正当化されます。ツールを使用することで、SEO戦略を大幅に効果的にし、時間とリソースを節約できます。

有料ツール2.Ahrefs

Ahrefsは、SEOの専門家やマーケティングのプロフェッショナルに世界中で広く利用されている先進的なSEOツールセットです。被リンクの分析からキーワードリサーチ、競合分析まで、全てのSEOニーズを網羅しています。

圧倒的な被リンクデータベース

Ahrefsは、その広大な被リンクデータベースで知られています。このデータを活用して、Webサイトや競合他社のWebサイトが取得している被リンクを綿密に分析することができます。

キーワードの洞察力

Ahrefsのキーワードエクスプローラーは、キーワードの検索ボリュームやクリック数、難易度といった洞察を提供し、効果的なコンテンツ戦略の構築をサポートします。

競合の動きをキャッチ:

競合のページやキーワードを追跡し、彼らのSEO活動や成果をリアルタイムで確認することができます。これにより、マーケットでの位置付けや戦略を調整するための貴重な情報を手に入れることができます。

サイトの健全性の監視

Ahrefsのサイト監査機能は、SEOの問題点や最適化の機会を特定するのに役立ちます。これにより、Webサイトの健全性を維持し、検索エンジンでのパフォーマンスを向上させることができます。

コストパフォーマンス

Ahrefsは有料ツールですが、提供される洞察と機能の多様性を考慮すれば、その投資価値は非常に高いと言えます。競争の激しいデジタルマーケティングの世界でリードを取るための強力な武器となるでしょう。

まとめ

検索順位の変動は、多くのWebサイト運営者にとって避けられない現実です。しかし、この変動の背後には理由があり、それを理解し分析することで、適切な対応が可能となります。

本記事では、検索順位が下がる理由や冷静な分析法、順位回復のためのツールやその活用法、そして次世代のSEO戦略について詳しく解説しました。特に、ユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化、ブランド戦略の重要性、そしてアップデートに強いSEOの実践方法を中心に考察しました。

最終的に、持続可能なSEOはユーザーを中心に据え、継続的な最適化と学びを重ねることが鍵であることを強調したいと思います。検索エンジンの変化に左右されず、堅実な戦略を持って前進することで、サイトの順位やトラフィックを維持・向上させることができるでしょう。

cloverは、Webサイト制作だけでなくサイトの集客やSEOといったマーケティング支援なども行っています。お気軽にお問い合わせください。

>cloverへSEOの相談をする(無料)

Back to ALL Magazine